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DOMAINE DU POSSIBLE / Charivari 2019
原産国/地方:フランス/ルーション
タイプ:赤
品種:カリニャン100%
畑・土壌:カサーニュ村の3区画、標高400メートル、北向き
樹齢:52年、53年、88年
サイズ:750ml
手摘みで収穫、全房のままタンク、ピジャージュせず低温でマセラシオン・セミ・カルボニック3週間。圧搾し、フリーランジュースにプレスをブレンドする。
8ヶ月グラスファイバータンク熟成、スーティラージュを冬の間に施し還元を抑える。春に瓶詰め。
濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を5mg/L 添加。
ワイン名の由来;シャリヴァリとは、混乱した中での騒音や、サーカス用語の芸人が最初と最後の挨拶をする舞台と異音同義語。このキュヴェは初めてカリニャン100%で造ったキュヴェ。
カリニャンは、ルーションで伝統的で歴史のある葡萄品種であり、ドメ―ヌで一番栽培面積の多い葡萄品種である。
中世のころ非難すべき人物の家の前で釜をたたく騒音で非難を表す風習があった。「ワイン作りとは・・・」という人々をけなしている。別の意味として、「カンカン」という1830年代に流行した騒々しく品のない踊りのこと。「騒音、バカ騒ぎ」という意味も含まれる。(輸入元資料より)
<ドメーヌ・デュ・ポッシブルについて>
フランスとスペインの境界ルーション地方にあるランサックの町にドメーヌ・デュ・ポッシブルの醸造所はあります。
オーナーであるルイック・ルール氏はアルザスのブルノ・シュレールで経験を積みました。
長い間葡萄園を探していたある日、この土地の山道を彷徨っていたら、青や赤、ラメ入りなどの様々な色をした石が道端に落ちていたそうです。そして顔を上げた瞬間、綺麗に並んでいたカリニャンの畑に一目惚れをしてしまったのです。
ここでワインを造りたいという気持ちが強くなり、彼はすぐに樹齢100年以上のカリニャンの区画を購入したのです。
自分の畑を手に入れたものの、ルイックには醸造が出来るカーブもなければ住む家も無い状況でした。
仕方なく車内で睡眠を取り、アグリ川で体を洗う生活を送っていました。一刻も早く住む場所を見つけなくてはと焦ったルイックは、ちょうど空き家になっていた協同組合の醸造所を見つけました。
そして2003年、同じ町で自然派ワインを醸造しているドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワード・ラフィット氏と共にこのカーブを購入し、標高400mの山々に広がる葡萄畑で本格的に活動を開始したのです。
同時期に独立したラングロールのエリックと協力してREMISE試飲会組織を立ち上げ、若手生産者たちとの交流も行っています。畑は、片麻岩、複雑に入り組んだシスト、花崗岩など多様な土壌特性を持っており、その複雑さをワインに生かすような「ビオロジック」栽培を行っています。
『僕はナチュラルに葡萄を育てています。除草剤や殺虫剤は一切使用しないし、もし何かを撒くとすれば、植物で造った煎じ薬、もしくはボルドー液くらい。
手作業で収穫を行った後、葡萄を冷蔵室に保管して、葡萄が傷まないようにポンプは一切使わず重力でタンクに流します。そして自然酵母でアルコール発酵が始まります。シラー以外は房丸ごと発酵樽に入れます。その方が濃厚な味に仕上がるのです。そして、ワインの美味しい成分が逃げてしまわぬようにフィルトラシオンもコラージュもしません。』
蔵元の名前「Possible」とはフランス語で「可能なこと、できるだけ」という意味。自分の目指すワインに向けて可能な限り突き進むんだ、そうすればできるんだ、という気持ちのあり方を示しています。