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シプリアン・リルー / シードル パルシモニ 2021

3,080円

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20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

CYPRIEN LIREUX / Cidre - Parcimonie 2021 原産国/地方:フランス/ノルマンディ タイプ:シードル 品種:主に甘みと苦みのある、ブダン、ドゥース・モエン、ドゥース・コエリニェなどの品種。そこに緊張感を与えるために、プティ・ジョーヌ、ルネ・マルタンなど酸味の高い品種。骨格を与えるために苦みの強いフレキン・ルージュ、マリー・メナールなどの品種を毎回比率を変えてブレンド 土壌:粘土石灰質 サイズ:750ml 落ちたリンゴを拾って収穫。リンゴを追熟。果実を荒く破砕し、軽くプレス。果汁はステンレスタンクかグラスファイバータンクで醗酵。残糖度が約40g/Lになったら、濾過により酵母を取り除き一次発酵を止める。瓶詰め後、2か月間ほどで瓶内二次発酵が起き、泡が生まれる。発酵後の糖度は通常約25g/Lまで下がる。 蜜リンゴや洋ナシ、アプリコットなど、全体的に甘さを連想させる香りに軽いブレットと酸化の香り。残糖感はあるが、酸とガスのおかげでバランスが保たれており、美味。泡の持ちはあまり良い方ではないので、冷やし目で1日で飲み切りたい。 ノルマンディー各地を巡り、原料のリンゴを集め造ったシプリアン初めてのシードル。キュヴェ名のパルシモニーには、”少しずつ”や”あちこち”と言った意味がある。(輸入元資料より) <シプリアン・リルーについて> シプリアンは醸造を家業としてきた家の生まれではなく、24歳で商業のグランゼコール(高等教育機関)を卒業したものの、「自分の居場所はここではない」と感じていました。そして彼の原風景でもある、幼い頃に祖父母が営んでいた果樹園が思い出され、「地に根差した仕事」に従事したいと考えるようになります。 そこで1967年からビオロジックのシードル造りを行っているレ・サンク・オテル(Les5Autels)の醸造長、エティエンヌ・フルネに師事し、シードル造りの道を歩むことになります。 もともと家族で所有していたのはとても小さな果樹園だったので、近隣の放置された果樹園からもリンゴを購入しています。それらの果樹園はどれも手入れの放置された果樹園が多くまた、所有者達も高齢であることが多いので、彼らの元を一人一人訪ねては、シプリアンの手で剪定などの管理から収穫までを行わせてもらえるよう交渉して回っています。シプリアンは誰も世話をしなくなってしまったリンゴをシードルにすることで、少しでもこの地域のリンゴの樹を生かすことにつなげようと、シードル造りをしています。彼にとってシードルは先祖から受け継がれてきた遺産の”生きた証“でもあり、祖父母が営んでいた果樹園を通じて、昔からこの地に根差してきたリンゴ樹への敬意を、シードルを造ることで表しているのだと言います。 【畑と栽培について】 リンゴ木の仕立てには2種類あります。ひとつは低い仕立て(basse-tige)。植密度が高く、生産性は高いが、木の寿命が短く、病害に弱い為、農薬の使用量も多くなりやすく、灌漑や不要な芽を摘み取る必要が生じることも多い。果樹の列の間隔5.5m、畝間2.5mで、機械収穫も可能。収穫量は30t/ha前後。 一方の高い仕立て(haute-tige)は機械化が進む前からの伝統的な仕立てで、植密度は低く、ha当たりの収量は落ちますが、木がより深くまで根を延ばすので保水性も高いそうです。樹間が広いので、その他の動植物用のスペースも十分にあり、植生も豊かになりやすく、自然に生態系のバランスが保たれ、病害も少ないとシプリアンは話します。近年ではこうした剪定に立ち返る動きが各地で増える傾向にあるようです。シプリアンが手入れし収穫を行うリンゴ園も全て高い仕立てのリンゴの樹で、枝が四方に広がり、リンゴの樹同士が10m離れています。よって低い仕立てよりも収穫量は少なく、10t/haほど。2~3年に一度剪定をする必要があり、脚立を立てての大仕事。剪定を怠ると、りんごの実の重さで枝が折れてしまうそうです。 ◆収穫 収穫は両親とともに、熟して地面に落ちたリンゴ(または軽く木を揺する)を手で拾い集めます。木箱で2週間から1カ月ほど寝かすことで、さらに熟して成熟した果実特有の香りが出るのを待ちます。追熟が十分にできないと、出来上がるシードルが物足りないものになってしまうのだそうです。そして その間に果皮表面の酵母も育っていくのだ、とシプリアンは話します。ポワレの場合も同様ですが、洋ナシの方がリンゴに比べて地面に落ちてから果実が持たないため、2-3日おきに果樹園を回っては収穫をする必要があります。またシプリアンが手での収穫にこだわるのは、機械で集めると果実に傷がついてしまい、木箱に入れての追熟に十分時間をかけられず、圧搾を急ぐ必要があるためです。 【セラーと醸造について】 果樹園はブルターニュ地方各地に点在しており、昔から植わっていたリンゴの樹なので品種は不明。実際に食べてみて、個々のリンゴの酸味や苦味、甘味などを確かめてから収穫するリンゴ/洋ナシを選びます。リンゴは収穫後、一定期間(2~4週間)寝かせてから、洋ナシは日持ちがしないので収穫日か翌日には破砕、プレスし、果汁の醗酵が始まります。また洋ナシは、破砕した果実のもろみをすぐに搾汁せずに、何時間かそのまま浸漬させておくことで、収斂性がやわらぎます醗酵が進み一定の残糖度に達したら、濾過をして酵母を取り除き、一次醗酵を停止。瓶詰後、ボトルを寝かせて2か月ほど経つと、残糖とわずかに残った酵母により瓶内で醗酵が起き、泡が発生します。醗酵は、野生酵母にまかせてゆっくりと醗酵が進ませることで、果実のもつ最大限の香りを引きだされると考え、亜硫酸などの添加物もありません。「年によって果実のアロマは異なる」という考えと、「シードルやポワレもグラン・ヴァンのように熟成する」という考えているため、全てのキュヴェはミレジメ、生産年が記載されています。 【果樹の病気】 リンゴや洋ナシも様々な病害、虫による食害があります。ガの幼虫などに食べられたり、カビに侵され果皮がかさぶたのようになるリンゴ黒星病という病気があるそうです。これらの被害を受けた果実や、近年では水不足により成熟する前に果実が落ちてしまうこともあるとか。手作業での収穫は果実の品質を見極め選果する大事な工程の一つです。また、シプリアンの管理する高い仕立てでの果樹園では、低い仕立てでの果樹園に比べて、植密度が圧倒的に低く、湿気もこもらず病害が伝播しにくいため、ビオロジックで許可されている農薬を含め、殺虫剤や殺菌剤の散布の必要がありません。

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