20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
LA BARDONA / FUEGO 2023
原産国/地方:スペイン/テネリフェ島(カナリア諸島)
タイプ:赤
品種:リスタン・ネグロ(平均樹齢80年~100年)
サイズ:750ml
グラップ・アンティエールでセミ・マセラシオン・カルボニック。ステンレスタンクのみの使用。
フエゴ(=火)と名付けられた2023年のみ瓶詰めの限定ワイン!
オーヴェルニュのガメイを思わせる妖美な果実味、透明感溢れるタンニン、柑橘系の余韻… こんなに瑞々しいリスタン・ネグロは初めて。ワイルドさが無い訳ではないが、味わいの構成として非常に良い方に作用している。(輸入元資料より)
<ラ・バルドーナについて>
火山のミネラル×標高×樹齢の高さ=天文学的旨味!!!
300 年前に確立された独特な選定方法で育て、電気もほぼ使わないセラー!
パブロ・マタジャーナは、カナリア諸島テネリフェ島の出身。カナリア諸島でも屈指の醸造家として知られ、独自のプロジェクトの他にもいくつかのテクニカルマネージメントを任されている。明晰な頭脳と国際感覚、ワイン醸造のセンスは抜群。将来を見据え、地に足のついた青年といった印象。
パブロはカナリア諸島独特のテロワール(=アフリカ大陸に近く、大⻄洋から吹き上げる冷涼な風の影響、火山に由来する土壌と、1千メートル近い標高、貿易の主要港としての文化の融合)を映し、自生品種の特徴を明確に表現したワイン造りを目指す。
スペイン本土バレンシア州の大学で醸造学を修めた後、チリとプリオラートで研修を終えてテネリフェ島に戻る。2015年からテネリフェ島北部の樹齢100年を超える古い畑のぶどうを使いワイン造りを開始。2018年からは、アフリカ大陸に最も近いランサロテ島(黒い、マグマが風化した土壌)でも”TAROタロ”という蔵元を始める。(現在休止中)
栽培
全てが手作業というテネリフェ島に受け継がれる伝統的な栽培方法に従い、除草剤や無機農薬は使用しない。年間を通じてカバークロップ(地表を植物が覆う状態)を保ち、必要であれば草刈機のみ使用して植物とぶどう樹のバランスを保つ。テネリフェ島北部は大西洋から吹き寄せる涼しい貿易風の影響を多く受けるため、ぶどう樹の生育サイクル期間中の湿度が高く、オイディウムやミルディウといったカビが頻繁に発生。そのため硫黄を断続的に撒く必要があり、また雨が多い年の春には銅を撒く必要がある。銅の使用は出来るだけ控えたいので、併せて海藻やつくしの抽出液や有機の堆肥を畑に散布して、植物の成長を促している。他にもベントナイト(吸収性の高い粘土)やカオリン(陶器の原料になる白陶土)を使うなど自然界に存在するものでカビが発生しにくい環境を作る。畑の必要に応じて植物や動物性(ヤギと牛)の堆肥を土壌にまく。トラクターや重量のある機械は畑に入れない。畑の面積が小さいこと、また”コルドン・トレンサード”と呼ばれるテネリフェ島独特の伝統的な剪定方法が理由。作業の機械化が行われる以前の300年前から続く選定方法で、機械が通れる道が整備されていない。収穫は全て手作業で行われ、20キロ容量の箱に入れ、丁寧にセラーまで運ぶ。
カナリア諸島にはフィロキセラが存在しないので、枝の先を直接地中に入れてマルコタージュするため、畑のほとんどは樹齢80−100年と言われ、中には年齢不明の区画も!
醸造
技巧を凝らした醸造方法よりも、シンプルに丁寧に、手作業でワインを造る。セラーには垂直のプレス機が一台と、ラッキングのための小さなポンプがあるのみで、冷却装置や除こう機は使用しない。電気代はそのほとんどが作業中に流す音楽と、作業が夜間に及んだ場合に灯す電気によるもの。(!!)
ワインの醸造は全てグラップ・アンティエール。柔らかいタンニンの抽出と、繊細なストラクチャーのために、セミ・カルボニックとマセレーションのハイブリッドのような醸造方法を行う。収穫のタイミングは、白ぶどうより黒ぶどうが少し先。大⻄洋気候の恩恵を受け、春・夏の気候は穏やか、平均気温も28°Cを越えることはない。そのためほとんどの品種、特にリスタン・ネグロは12%Volまたはそれ以下のアルコール度で熟す。ダイレクトプレス(グラップ・アンティエールを足で踏む)。赤ワインに関しては樽の使用はなし。ステンレスタンクで熟成し、畑・気候・風景・土壌をクリアにワインに映し出すこと心掛けている!SO2はごく少量のみ添加( 10-15 ppm)。このテーマについては広く論争されているし、きちんと的確な状態で”無添加”されたナチュラルワインは素晴らしいと思うが、正直に言えば、ごく少量 SO2を添加するだけで、マメ香に代表される微生物に由来した多くの問題を回避でき、ワインがより遠くの国にまで(いい状態で)輸送でき、きちんと熟成することを支持する。
パブロのワインの好み
スタイルや生産地にこだわりはないが、飲みやすいスタイルのワインが好き。ゆったりと飲むようなスタイルのワインや、アモンティリャードの古酒に代表される目を見張るような複雑さのワインも尊重するが、ワインにおける”飲みやすさ”は大切だと考えている。白ワインは長期熟成、赤ワインは若いうちから飲めるスタイルを楽しむことが多い。例えるなら、みずみずしい果実感や生き生きとしたガメイやトゥルソーのようなテクスチャーに魅力を強く感じる。酸味より冷涼感(フレッシュさ)、多分自身の好みは大西洋に影響を受けている。デリケートで繊細なワインも好きだが、不完全さを感じさせるワインに強く惹かれる。完璧すぎるワインはつまらないでしょう?(ワインがどんな味か、どのように変化するか)予測ができる、教化されたワインも魅力的ではない。真実を語り、明るさがあって、でもちょっとダークな部分があるワインこそが一番魅力的だと思う!